越前きままな休日

シルバーウイーク中に過去の登山記録を見返した。
今回は16年前の奥穂高岳（3190m）登山を振り返る。
当時はスマホなど無く、デジカメの性能も低かったけど写真は割ときれいに撮れていた。
あの頃はとにかく有名な山に次々と登りたい時期であった。
2004年10月17日　日曜日　快晴
会社の先輩クライマー　Ｋさんと2人で行動。
前夜越前を出発、新穂高温泉駐車場の近くの熱々の源泉のお湯を汲みカップラーメンを作った記憶が蘇る。（温泉で作るカップ麺は初体験）
細かな記憶は残っていないが、デジカメの撮影日時データによれば、
駐車場から右俣林道を進み5:58に白出小屋に到着。
ここを右に曲がり白出沢を目指し樹林帯に入っていった。
（真っ直ぐ行けば槍平～槍ヶ岳）
恐らくまだ暗い5:20ごろに駐車場を出発したと思われる。

白出小屋（無人小屋）

樹林帯の合間から青空の下、笠ヶ岳（2897m）が朝陽に輝いて見えた。
この山も15年以上前に職場の同僚10人近くのグループでで登った。
写真記録が残っていたらまた今度アップしよう！

白出沢にかかる「重太郎橋」を慎重に渡る。

橋を渡り終えれば岩切道が待っている。

いよいよ白出沢のながーい登り。岩屑の急坂が始まり、はるか先に白出ノコルが小さく見え始める。
数日前？に積もった新雪があり滑らないように慎重に進んだ。

空は快晴だ！

コルに建つ穂高岳山荘が間近に迫ってきた。

穂高岳山荘到着　10:37　駐車場出発から約5時間20分だった。

小屋の前で写真を撮ってもらった。
16年前の自分だ。若いなー！あの頃に戻りたい。

小屋は営業中でチョッと中を覗いてみた。
一泊二食で8800円と書いてあった。
確かここで記念登山バッチを買ったと思う。

小屋の後、今登ってきた白出沢越しに素晴らしい笠ヶ岳の眺めを楽しんだ。

上高地側に目を移せばこちらも絶景。この山は霞沢岳（2646m）かなー？

さていよいよ核心の奥穂高岳山頂への登り。
うっすら雪もあり緊張した中で登ったと思う。
いきなりクサリと鉄ハシゴ。

真っ赤な屋根の小屋が眼下に、高度感が半端ない！
目の前には涸沢岳（3110m）

雪のある部分は慎重に進む。

太陽が眩しいくらい良いお天気だ。

こんなところにケルンが！

まもなく山頂だが、つい絶景に見惚れ足が止まる。
クライマーの憧れの山　槍ヶ岳（3180m）が格好いい！

涸沢カールと涸沢小屋、蟻地獄みたいに見える。

前穂高岳（3090m）の険しい岩稜。
こちらはまだ歩いたことが無い。

前穂高岳（3090m）

登山道脇に変な顔の「雪だるま」
ちょっと笑えてホットする。

まもなく山頂だ！

11:50山頂到着　駐車場から6時間半かかったと思われる。
劔岳　早月尾根の登りと同タイムくらいかなー？
山頂の祠で写真を撮ってもらった。
なぜかこの頃はピースポーズが多い！

この日は山頂には私とＫ先輩だけだったと思う。
静かで風のない穏やかな山頂を楽しんだ

山頂からも360度の絶景を堪能した。
西穂高岳（2909m）方面
馬ノ背（ナイフリッジ）やジャンダルムが間近に見える。

ジャンダルム

逆層スラブでナイフのような鋭利な上級者向けの尾根道だ。
西穂高岳から奥穂高岳の間のこの登山道は険しく、怖くて私は恐らく一生歩かないと思う。

座標版で周囲の山を確認。

上高地を見下ろすこの高度感が素晴らしい。さすが奥穂高岳だ。
遠くに乗鞍岳（3026m）が見える。

座標版の向こうに槍！

遠く中央アルプスもはっきり望めた。

涸沢岳が目の前だ、山頂の標識がはっきり見えた。

美しい紅葉を楽しみながら白出沢道を下山。

白出小屋到着　16:52

たぶん駐車場到着は17:40頃だったと思う。
およそ12時間半かけての登山を満喫した。
これ以降奥穂高岳には登っていない。
体力がまだある今のうちにもう一度登りたくなってきた。